昨年から流行している麻辣湯(マーラータン)。 火鍋が大好きな私はこれも絶対に好きなやつだという確信があった。しかし、独特の注文システムがよくわからないし、錦糸町マルイの店舗はいつもJKたちで溢れかえっている。とてもじゃないが一人で突撃するにはハードルが高く、なかなか近付けずにいた。(自らがおばさんになったことを心底実感する瞬間である)
まずは小手調べにとバーミヤンの麻辣湯を試してみたところ、これが実においしい。「専門店ならもっとおいしいのだろうな」と、私の中の麻辣湯への夢はさらに膨らんだ。バーミヤンのものは野菜炒めが大量に乗っており、初心者の私でも「これは本来の姿とはちょっと違うのでは?」という直感があったのだ。
そんな折、母から「一人で麻辣湯専門店に行ってきた」との連絡が。 ……すごい。先を越された。次に母が東京へ来た際は、必ず一緒についていこうと心に決めた。そして今週、ついに母が来訪し、念願の日がやってきたのだ。
当初は錦糸町マルイの店舗(「楊國福」という人気チェーンらしい)へ行く予定だったが、若い子たちが怖いと言ったところ、母が別の店を探してくれた。錦糸町に他にも店舗があるなんて知らなかった!しかも自分の生活圏内。私にはまだ麻辣湯ハントの目が養われていないのだと思い知らされた。
1軒目:四川麻辣湯 縁苑
訪れたのは「四川麻辣湯 縁苑」。 ここはトッピングがすべて袋詰めされており、衛生的かつ会計が明瞭なのが素晴らしい。トッピング5つ+麺で1100円。安すぎる。辛いものが得意な私は大辛にした。辛味の奥に甘さや旨味を感じるスープがとても濃厚で、新鮮なパクチーを大量に乗せられるのが私好みだった。一口運んだ瞬間に、一発で「キマッた」感覚があった。もちもちの春雨と激辛スープ、そして花椒の刺激が奏でるアンサンブルに、あっという間に虜になった。


「麻辣湯」の「麻」は「麻薬」の「麻」だ。やはり麻薬かと思うほどに中毒性が高く、危ない。世間ではヘルシーと言われているようだが、実際はたっぷりの油分と、春雨の糖質の塊である。全くヘルシーではない。 危ない、危ない、危ない……。 頭では分かっている。それなのに、翌朝目が覚めると「今日も食べに行きたい」という欲求が勝っていた。
2軒目:順順麻辣湯
翌日訪れたのは、2月にオープンしたばかりの「順順麻辣湯」。 360円/100g単位の量り売りで、最低分量は300g。そのうえ春雨がサービスされるというコスパ抜群の店だ。中辛を頼んだが、スープはあっさりで辛さも抑えめ、万人受けしそうな味わいである。追加できる調味料はバイキング方式になっており、辛味をだいぶ追加した。トッピングにホルモン系や粉耗子(ブンモジャ)はないが、その分、インスタントラーメンを含めた麺類の種類が豊富だった。安くお腹いっぱい食べたい時に、一人でもふらっと立ち寄れそうな雰囲気が気に入った。

そして今夜もまた、上野の麻辣湯店へ向かおうとしている。
火鍋は食べ放題が多く、一人で行くには贅沢な部類だが、麻辣湯なら1300円もあればたらふく食べられる。 おまけに、近所に行きやすい店が複数あることにも気づいてしまった。
……来週以降は、週に一度まで。 そう自分に言い聞かせながら、今日も店を探している。
