富岡製糸場で資本主義の深淵を覗いた後は、タクシーで10分ほどの「こんにゃくパーク」へ行った。ここは、こんにゃくの工場見学ができるだけでなく、こんにゃく料理がなんと無料で食べ放題という、まさに夢のような施設だ。
以前、YouTubeでmillnaちゃんが紹介しているのを見て以来、ずっと気になっていた場所だ。「無料バイキング」……。それは錬金術や不老不死、永久機関、ベーシックインカムに並ぶ、人類の悲願が達成された瞬間と言っても過言ではない。

「パーク」の名にふさわしく、観覧車や足湯まで備えた施設内はたいそう賑やかだ。公式キャラの「マナンちゃん」も鎮座している。(ちなみに、この子はおちゅんともコラボしている)

まずは功徳を積むべく(?)、工場見学へ。
見学通路からパッケージ詰めのラインを眺めていると、作業中の方がこちらに気づいて手を振ってくれたり、カメラにピースをくれたりした。心がじんわり温まる。

展示エリアにはこんにゃくの歴史や豆知識が充実していたはずなのだが、正直、私の脳内は無料バイキングのことで占拠されており、1ミリも記憶に残っていない。ごめんなさい。

そして、待ちに待ったバイキングへ!
定番の煮物はもちろん、唐揚げ、白滝のかき揚げ、レバ刺し風刺身こんにゃく、ラーメン、ゼリー……。こんにゃくの概念を覆す豪華なラインナップに圧倒される。
あくまで「試食」という名目だが、20分程度の入れ替え制(混雑状況による上、管理されている訳ではないので各々の良心にかかっている)で、何度でもおかわり自由という太っ腹すぎるシステム。私は特に、タコのような歯ごたえの「タコさんこんにゃく」の唐揚げに心奪われ、何度もおかわりした。
厨房が覗けるオープンな作りで、どれも出来立て。富岡の他の名所を差し置いて、「ここに来て本当に良かった……」と胃袋から感動が込み上げた。(いくらシティガールを気取っていても、根は卑しい関西人である。)

バイキングを堪能した後は、お礼参りの如く売店へ。
本当はもっと買いたかったが、こんにゃくの重量に負け、2000円ほどで断念。有名な「ミニこんにゃくゼリー詰め放題(600円)」にも挑戦してみた。40個で元が取れるという事前計算のもと挑んだが、結果は36個。……まあ、バイキングでバカほど食べたので、実質的には大勝利である。

最近は麻辣湯に熱中していたが、これからはこんにゃくに転んでしまいそうだ。家でも唐揚げを再現したいし、セール時にこんにゃくパークの通販で爆買いも狙っている。
今回の旅行を通じて、群馬の方々のサービス精神の豊かさに触れた気がする。どこへ行っても「こんな物しかなくてすみませんね……」という謙虚な顔で接客されたが、とんでもない。世界遺産もあり、温泉もあり、こんにゃく生産量日本一を誇り、そして何よりめちゃカワな「ぐんまちゃん」や「マナンちゃん」、「おちゅん」がいる。
これまでは草津や伊香保ばかりだったが、これからは磯部も小旅行のレギュラー候補に入れようと思う。



