目標ではなく、価値観で生きる

まだ27歳なのに、すでに孤独に向かっている。学生時代の友は遠のき、会社でもあまり親しい人ができていない現状で、このままいつかふらっと死んでしまいそうだと思うようになってきた。最近はLINEのアカウントを消す妄想をよくするようになった。
海外旅行にも行きたいし、猫を飼うのは仕事を辞めてからと思っていたが、2年後の引っ越しのタイミングで猫を飼うのが、やはり最善に思えてきた。でもあと2年、きちんと生き延びられるのだろうか。孤独は人を殺す。

人間は価値観(自分の人生において目指すべきもの。目標とは異なる)があれば、どんな困難の中でも生きていけるという。以前は「産む・増やす・育てる」だけがその拠り所だったが、現代においては価値観が多様化し、選択肢も増えた。「産む・増やす・育てる」に興味がない人間としては、それで救われている部分もある。ただ、今の自分を俯瞰して見ると、選択肢が多いことが必ずしも良いとは言えないのかもしれない。
そんな自分の価値観を言語化するための「価値評価スケール」というものがあり、12の指針をもとに考えるらしい。自分もやってみようかと思ったが、家族・恋愛・子育てなど、あまり興味のない項目も多かったため保留にした。ただ、目標ではなく価値観に沿って生きるという考え方は、これまで持ったことのない軸だったので、目から鱗だった。
たとえば今、私は世界遺産検定の勉強をしているが、「世界遺産検定2級に合格する」を軸にすると、不合格への不安や勉強の遅れへの恐怖に襲われることがある。しかしこれを「人類共通の宝を知ることで、世界平和や他者理解の力を蓄える」という価値観に置き換えると、モチベーションを維持しやすいというのは腑に落ちる。
価値観を軸に生きていれば、短期的な目標やタスクも、余計な雑念なくこなせるようになる。今の自分に必要なのはそれだと思った。そしてその価値観を、仕事や旅や猫との暮らしだけでなく、この孤独とどう向き合うかにも、少しずつ当てはめてみたいなと。

参考にした本: